道具における人と目的と習得コスト

道具における人と目的と習得コスト - TODO

なんでエクセル使っちゃいけないんだろう

自分も含めてIT弱者ばかりの環境でむりやり何にでもエクセル使っている立場からすると、たいへんもやもやする。

エクセルを使うべきものと使っちゃいけないものの線引きが曖昧

    • 「エクセルをワープロ代わりに使うなよ」って言われてもどうしていいか分からない
    • 「こういう使い方はこういう理由で間違いなので、その場合はこれを使いましょう」って言って欲しい
      • エクセルのバッドノウハウの指摘を洗い出すべく検索してもそれらしいものが出てこない。

私が問題にしているのは、印刷して人に見せる為に使われているようなケースです。情報を共有することが本来の目的であり、その為に手元の情報にちょっとした加工をして整理して紙に印刷する。Excelが使われているのは、そういう用途が多いと私は思います。

http://d.hatena.ne.jp/essa/20060525/p2#c1148624841

エクセルがあんまりにも何でもできるので「エクセルをワープロ代わりに使う」という文章だけで人が思い浮かべるものがあんまりにも多岐にわたりすぎててかみ合わない。道具の有用性を論じるにはまず目的を定義する必要がある模様。


直感的に文章をかたまりで操作・微調整したい欲求とメンテナンス性は対立する

この辺全部一緒くたでいい気がする。あとでメンテすることを考えて合理的に作られた道具は、往々にして融通が利かない。細かい部分で融通が利く道具はあとのメンテナンスが超絶面倒。


多少よけいな手間がかかろうとも一つの道具ですべて済ませられれば御の字だ

  • どのパソコンでも開けるのが最優先事項
    • どんなに便利でも相手の環境で使えなければ意味がない。あのー、読めないんですけどーと言われていちいち説明するくらいだったら最初からエクセル使う。
  • 誰でも直感的に使える
    • 罫線ほしいだけならワードで書けよという人は、行をひとつ付け足すために罫線を書き足す方法すらおぼつかない人にそれを教えた経験がないんだろうな(非常にうらやましい)…もともとマス目のあるエクセルを使えばたいていの人は好きなセルに好きな値が入力できるのだ。この差は大きい。

つまり、柳刃包丁と出刃包丁と菜切り包丁の使い方を覚える・覚えさせるより文化包丁一本ですんだ方が多少不便だけど楽。

とてもこんなレベルではないのであくまで雲の上の話として読む。


道具は人を選ぶ

どんなに便利で合理的な道具であろうと、それがなじみのないものだと、相手が増えるほど教育(習得)コストは増大する。使いこなせるようにあれこれ世話をする手間と、メンテしにくいデータをちまちま直す手間を比較したら、現状後者をとるのが利口なのだった。

こうやって、地均しするのは労が大きい割に実りが少ないからと、少数派があきらめた結果、全体としてどんどん袋小路に行き詰まってしまうのを打開するために「行政が上から対処すべき」という結論になるんだろうけれど、行政は「共有」より「前例を手直し・微調整」する仕事が圧倒的に多いので、「共有」に適した道具を使うメリットがあまりない。

逆に「共有」を強いる道具を押しつけることで仕事のやり方や内容まで変えるという「行政改革」もありだろうけど…そんな茨の道を誰が行くというのか…

方法論的にはいくらでもベターな選択はあるだろうけど、トータルでベストの戦略は長いものに巻かれておくこと。で、結論としては、「人」と「目的」と「習得コスト」を天秤にかけた結果として、道具はたいていエクセル的なものに落ち着くのだった。


関連タグ

[道具による思考の規定]http://b.hatena.ne.jp/Hebi/%e9%81%93%e5%85%b7%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%80%9d%e8%80%83%e3%81%ae%e8%a6%8f%e5%ae%9a/


道具で自分を変える

[自分操縦]http://b.hatena.ne.jp/Hebi/%e8%87%aa%e5%88%86%e6%93%8d%e7%b8%a6/

むしろ自分だけ幸せになる方向で!




こういう人を組織にひとり欲しい

http://d.hatena.ne.jp/essa/20060612/p1

[Good Job!]