『ウェブ進化論』読書メモ(5/6)

『ウェブ進化論』読書メモ(5/6)

第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション

  • (1) オープンソース現象とその限界
    • >「人はなぜ働くのか」「企業組織だけが万能なのではないんだな」
    • 村山尚武>「創造の結果だけでなく過程を共有することによって参加者が互いに触発し合い、それまでに無かったもの、素晴らしいものを作ることができるのだ。/より多くの人に、「自分の生きた証」「自分のいなくなった後に残るモノ」を残す道を開いた」
    • >「日々徹底的に改善し続けていく、結果として大学という組織の姿が大きく変わっていったって構わない」という意志に基づき難しさに挑戦する狂気のような情熱は存在しなかった
    • >「いちばん難しくて面白いプロの仕事を無償でやって、生計を立てるためにはやさしいけどつまらない仕事をこなして稼げとでも言うのか」
      • ■ビジネスで生計を立てて、研究活動は別にやっているという著者の梅田さん自身の感覚はどうなのか。両者が上手くフィードバックすれば損はない=むしろ研究活動の結果として社会がそっちへ行けばビジネスも安定する/だれもが真似できるモデルではない
    • 著作権に鈍感な人と著作権にきわめて敏感な人
    • Google検索エンジンに引っかかってこない情報はこの世に存在しないのと同じですよ」/総表現社会のサービス提供者とは、「表現そのものの製作によってではなく、表現されたコンテンツの加工・整理・配信を事業化する人たち」
    • >「既存の社会の仕組みとの軋轢」と戦い続けるという強い意志だけでなく、「コスト構造の壁」を乗り越えるための資金調達能力とマネジメント能力が不可欠
      • ■このうちの後者(インタビューによると前者も?)を梅田さんは買って出たのだろうか
  • (2) ネットで信頼に足る百科事典は作れるか
    • ウィキペディアが目指すのは「そこそこ」の信頼性で「完璧」ではない。/「グッド・イナフ」と考える人と考えない人がいるだろう。問題は、その比率がどう動いていくかにある。
      • ■それでいいのか!?/ウィキペディアはそれでいいけど、なるべく完璧を目指す別の何かが同時に存在しなければ困る。/が、ウィキペディアが浸透すればするほど本来の百科事典の需要も対価も下がっていく/一方で、ウィキペディアを下敷きにすることで、本格的な辞書の作成がより容易になる可能性もまたある
    • >ジェイコブズの実験
  • (3) Wisdom of Crowds
    • >「個」の知的生産活動の成果を集積し、そこから自動的に「全体」として価値を創出することができれば
    • >米大統領選を正確にあてた予測市場
      • ■当てるだけのことに何の意味があるのか/選挙ってそういうものだっけ?/『下流社会ISBN:4334033210マーケティング脳=ことの是非はどうでもいい・事態を見極めることで一部だけが得をしようという戦略に見える
    • >思想の精神的支柱になっているのは、オプティミズムと果敢な行動主義/忌避と思考停止は何も生み出さない
      • ■ただ前に進むだけでは事態が悪化する可能性も/自分がやっていることが結果として何につながるのかを見通す意志が欲しい。/テクノロジーと倫理の相克には長い歴史が。『ヤバンな科学ISBN:479496630X/各分野の第一線を拓く人には多数の幸福を考える視点が欲しい