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2005/04/28 (木)「とりあえず選択制」で失われるもの

[]「選べてしまう、ということ」をめぐって(はてな公聴会第2回前夜に) 「選べてしまう、ということ」をめぐって(はてな公聴会第2回前夜に) - MultiSynapse を含むブックマーク はてなブックマーク - 「選べてしまう、ということ」をめぐって(はてな公聴会第2回前夜に) - MultiSynapse 「選べてしまう、ということ」をめぐって(はてな公聴会第2回前夜に) - MultiSynapse のブックマークコメント

ブルボン小林『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』のなかに、「つらいつぶやき(選べてしまう、ということ)」というエッセイがあります。ネット上で読める*1ので、ぜひ全部を読んで欲しいのですが、一部(恣意的に)引用します。

「しか選べない」その絞り込みにこそ志を感じていたということで、(中略)

いっけん「改良」のようだが、実はすでに完璧だった前作を「良く」みせるのに、もうその手しかなかったという苦しさがみてとれる。(中略)

こういうことは、今はゲームの世界に限らない、社会のありとあらゆるサービス全般(その過剰さ、多様すぎる選択制)について感じることと無関係でないと思う。

これを読んで、おもわず機能拡大の一途をたどる最近のはてなを連想してしまいました。はてなという会社は何をするにもユーザーの声に耳を傾けます。ユーザー数が増えれば増えるほど、その要望は多様なものになり、結果として「全員が満足するための手段」として「選択制」が取り入れられることが多くなってきました。編集画面しかり、ブログモードしかり、編集履歴の公開しかり。

より多くの人が満足するしくみ(選択制)は、多くのユーザー獲得のためには最良の方法なのかもしれません。けれどそこには「とりあえず選択肢を増やしておけば文句は出ないだろう」という消極的な姿勢を感じます。

私は、はてなダイアリーがこれだけ活発で独特なコミュニティを実現したのは、初期のいくつかの「選択することを許さない」方針のおかげではないかと考えています。たとえば

どれも最初は少なからぬ拒否反応があったものの、つづけるうちにそれが「はてなはてなたるゆえん」になっていったと私は思います。これらの機能はどれも具体的に「はてなダイアリーをこの機能でこうしたい」という意図があって、反対意見にもかかわらず「選択制」にはならなかったものと考えます*3

ところが、最近のブログモードにしても*4、記事別表示というブログ界のスタンダードに屈したけれど、日記モードもあきらめないという「とりあえず選択制」。キーワード編集履歴にしても、そもそもなんのための機能かをはっきりさせないまま*5仮方針は「とりあえず選択制」。編集画面にしてもすったもんだの末、標準・シンプルクラシックの3種類もの「とりあえず選択制」。ASINページレビューにしても載せるかどうかは「とりあえず選択制」。

世にあまたある(多くは後発の)ブログの中で、はてながこれからどういうサービスとして存在したいのかが見えてきません。どちらかというと、次々に出てくる不満や要望に対して場当たり的に対応している感があります。また、あまり言いたくはないのですが、はてなスタッフが増え、社内にいろいろな考え方があることと無縁ではないでしょう。

このような状況下での「はてなアイデア」というサービスの開始*6は、さらにサービスを方向性の見えないものにするのではないかと不安を感じます。

ポイント制による要望の把握は、単により多くの人が「賭けた」要望を機械的に実現するだけの受け身のサービスを助長しないでしょうか。大勢が要望すればそれが即、はてなにとって重要なのでしょうか。逆に、大勢が要望しているのに、はてながある意図を持って実現させない*7事実がはっきり目に見えてしまうことは、ユーザーの不満をあおりはしないでしょうか。

プライベートモードを「選ばせてもらっている」くせにいろいろ手を出してみたい私にとっては、「はてなアイデア」も、これから検討されようとしている「多重アカウントシステム」もとても魅力的です。しかし、自分のしたいことを全部させてもらえることで、はてなが「とりあえずなんでも出来るけど何をしたいかわからない」サービスになってしまうとしたら、それは結局、私がつまらないのです。

ぐだぐだ書きましたが、ようは「なんでも出来ることがいいわけじゃない」ということと、「はてな(特にダイアリー)はこれからどうなりたいのですか」ということを言わせてもらいたかったのでした。*8


関連

*1PS WORLD | COLUMN ブルボン小林の俺が本当のゲーム脳 第39回「つらいつぶやき(選べてしまう、ということ)」の巻 2004.10 http://www.jp.playstation.com/psworld/column/bb/040917.html

*2:これにはかなり責任を感じている

*3:どうにかするための裏技はあっても、基本方針は明らかだった

*4http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050414/1113458396

*5aboutページの最近編集したキーワードと何が違うの?

*6http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050428/1114687892

*7ランキングとか

*8:ただたんにブログモードとかランキングなんてはてならしくないからいやだっていいだいだけ、ともよめてしまうかも…

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